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何故、今、世界でIPCが必要とされているか？ グローバル化を目指す日本企業へ

今日世界経済では、国をまたがった企業間取引が当たり前になっている。例えば、米国法人であっても、日本企業から主要部品を購入し、中国EMSで基板を製造し、メキシコにある工場でアセンブリーを行う。こようなグローバルビジネスにおいて、各国標準規格を遵守することは当然重要だが、関連する企業間で共通した規格元に品質を維持する必要性がある。また、文化や慣習が異なる様々な国において、統一された規格を共通言語とすることで、グローバルレベルで標準化された品質維持・管理が可能となる。

製造大国である日本は、高品質を武器に世界で大きなシェアを確保している。そような日本グローバルメーカーは非常に高品質な自社規格により、今日ポジションを確立したは間違いない。しかしながら、グローバル取引際には、取引先が要求する品質基準がIPCとなっていく。IPCは自社規格修正を促すもではない。大事なことは、自社と取引先が要求する規格違いを知り、差異が生じた際対応や対話を準備しておくことが必要である。

また、日本中小企業においてもグローバル化は避けられない時代になっている。製品や言葉、販売ルート開拓だけでは十分ではなく、「世界が求める品質レベル」を理解し、クリアしてこそグローバル化が達成される。